もともとの予想では3連休は雨、それでも木曜日に山地図を買う。金曜日になったら何とかなりそうな雰囲気。土曜日になったら晴れる気配になった。むしろ今週逃したら翌週だとどうなるかわからない。高速バスを調べてみるも新宿から大清水行きは2日前まで予約なのでアウト。各旅行社のツアーも数日前までに予約となっている。予約せずに行く手もあるけど片道5時間ほどかかり、早朝出発で昼着だと1日の行動が制限される。そこで東武鉄道の尾瀬夜行。シーズンの金曜土曜に運行で当日の午後5時までに予約。空席状況は東武鉄道のサイトで確認できる。そして土曜の午後3時に池袋の東武トラベルにて片道チケット購入。直前だったため宿は取らずにテントを運ぶ。1年ぶりの旅路だし慎重に準備を重ねたつもりだったが北千住に向かう電車の中で山地図を忘れたのに気付く。帰りのバスの時刻表も忘れる。時間的に引き返す余裕が無かったので不安を抱きながらもどうにかなるという思いでそのまま進む。夜行列車はそれほど混んでいない。隣の席が空いていたので2席使って眠りについた。ただこの夜行列車の欠点として途中バスへの乗換えで起きなければいけない。出発地の都内は暑苦しかったが乗り換え地会津高原はひんやりしていた。そして駅前が寂しい。 | ||
尾瀬の玄関口沼山峠まではバスで2時間。途中会津駒ケ岳登山口で降りる人もけっこういる。ケータイは桧枝岐の一部で使えるのみ。尾瀬では美観のためケータイが通じないことは知っていたがそのエリアはかなり広いようだ。 沼山峠ではトレッキング案内図を配布しており、これで地図は問題ない。またかなり人が多いので定番コースを行けばまず迷うことは無いようだ。沼山峠から尾瀬沼までは1時間程。アップダウンはあまりなく2本の木の板の道は歩くのが容易だ。尾瀬沼のビジターセンターではバスの時刻を確認し、尾瀬のコースごとの見所mapを回収し、これで行程への不安はだいぶ収まった。 |
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尾瀬沼を回るコースは大清水登山口からの人達と合流する時間帯でもありけっこう人がいる 高低差はあまりないので特に疲れることもなかった 沼が見えたり見えなかったり 沼尻休憩所には8時に到着 ここからそのまま尾瀬ヶ原に抜けたら時間にはかなり余裕がある。また人ごみを避けたいとも思った。百名山の響きにも惹かれ燧ケ岳(ひうちがたけ)コースを選択。誰もが歩けるような尾瀬沼コースとは違い燧ケ岳コースを行くとすぐに2本の板は消えて山道に。3kmで700m登る勾配は極悪です。燧ケ岳に登る道はいくつかありますがこの沼尻からのコースが一番きついのではなかろうか。 | ||
7月半ばにもかかわらず頂上近くには残雪。こんなきついところは尾瀬といえどもさすがに人が減るなぁと思ったいましたが頂上には50人ほどの人が。物好きな人は私に限らずけっこういるものです。バーベキューしながら酒を飲んでいた人たちがうらやましかった。 燧ケ岳から尾瀬ヶ原へ抜ける道は2つある。ほとんどの人は見晴新道を利用すると思われますが温泉小屋道を選択。この道では終始他の人と行き違うことはなかった・・・。山地図には"ぬかるんだ悪路が続く"という記述があり、山地図を忘れさえしなければこのコースは選ばなかったはず・・・。 |
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ぬかるんでいた道はいつしかぬかるみが大きくなり、いつしか道のほとんどが水に埋まり・・・川の中を歩いているかのようだった。登山道であることを示すピンクのリボンが無かったら道が正しいのかわからないだろう。わずかな陸地の上を歩いていく。竜神池(年齢がバレますね)を実際やることになるとは。そしていつしか濡れることを仕方がないと思うほどの増水へ。晴れて雪が溶けるということはおそろしい。山道は見通しが悪くどのくらいの行程なのかわからない。加えて良すぎる天気で汗が溢れる。偶然にもピンクのリボンに数字が書かれており、またその数字が進むにつれ減っていることに気付いたことが幸いだった。数字がゼロになる地点が山道の出口であることと、道が完全に水没していないことを信じて進んだ。そしてついには本道は完全に水没し、その脇に草を掻き分けた小道がある状態に。本来2時間半ほどの道を抜けるには4時間かかった。自販機は缶1本300円であったが躊躇することはないほどに疲労していた。日帰りできる温泉があれば楽なのだが。 | ||
それでも一般ルートに戻ればほぼ起伏はなく、楽々湿原の2本道を移動。数少ない尾瀬のキャンプ地下田代にはテントがたくさん。自炊道具を持参しなかったのでキャンプ場脇の店に入って普通のカレーを食べる。周辺の宿が自家発電であり節電のため早めに消灯するのと場所が場所ゆえにキャンプ慣れしている人が多いようで夜が静かなのはいい。売店が早めに閉まるのは仕方ない。飲み物買いたかったのに。山中の湿原は夜には気温が下がり、途中で目が覚め上着を着ました。 | ||
早寝のせいで4時半には起床。 同じ方面に向かう人がいたので一緒に歩く。 この同行した人がなんと66歳。 自分も年齢を重ねても歩ける体でありたいと思いました。 もやのかかる早朝、三脚付の高性能カメラでシャッターチャンスを 狙っている人がちらほら。 豊かな植生、それときつすぎることも無い行程が人気なのでしょう。 山ノ鼻には7時着。 このあたりから新宿発深夜バス鳩待峠行きで来たと思われる人と すれ違うようになる。 至仏山に挑む足は無かったので鳩待峠へ一直線。 8時半に鳩待峠に着き時間は早いが終了。 タクシーは乗り合いの形をとっており定員になって出発になる。 運転手は慣れているのでしょうけど曲がりくねった道で スピードを出すのは怖い。 マイカー規制のための駐車場のある戸倉からさらに2時間ほどバスに乗り 沼田に出て電車に乗り帰宅しました。 |
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