朝の風景 |
5時半くらいに起きる。海を見たら遠くに粟島が見えた。ずっと海岸沿いを走る。新潟県最北の町山北町、そこにある日本海有数の景勝地、笹川流れ通り山形県へ。温泉の町温海町。そこの立岩海岸温泉というところへ。朝から温泉入るなんて初めてだ。朝早いので誰もいない。温泉から日本海が見える。温泉を出ると雨が降り出している。併設の売店のひさしの下にいると、中に入るよう言われる。ただいるのも悪いのでうどんを頼む。食べ終わってもまだ雨はやまない。そのまましばらくそこにいると店の人から饅頭とコーヒーをもらう。ありがたい。しかし雨はやまない。ここに着てから2時間半後、レインコートを着てようやく出発。小さな峠を越え鶴岡市へ。そこの観光物産センターでだだ茶豆(枝豆、鶴岡市は枝豆生産量全国1位)アイスとさくらんぼ水(ダイドーのさくらんぼのかわいい天然水とは違う)を買い休む。その後秋田県突入を目指すが途中で雨が激しくなる。濡れながらも必死に走るとまっぷるに載っていない道の駅が。今日は秋田との県境の町遊佐町の道の駅鳥海で休むことに。そこのレストランで夕食を食べ、レストラン売店が閉まる時間になったので外に出ると同じくここで野宿しようという人が。彼は日本1周をしていて家を出てもう6ヶ月になるとか。すごい。まだ2日目で旅慣れしていない自分とは大違いだ。横でバーナーを使い自炊を始めた。おかずをもらう。食べ終わって横になる。・・・数時間後なにやら声が。警察だー! 身分証明を求められたので学生証を提示。警官はすぐにわかってくれた。このとき学生証の効果を知った。横にいた彼は職についてなく、そういうものをもっていなかったので釈明に苦労していた。警官によると最近この辺で事件が起きたから回っていたとのこと。ぶっそうだ。 |
9月23日 小坂―八甲田山 100K
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十和田湖 奥入瀬渓流最大の銚子大滝 |
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八甲田山 三内丸山遺跡 |
布団は気持ちよく7時半まで寝る。天気予報によると台風18号が夜に来るとのこと。それにしても朝の天気はいい。出発前に昨日おにぎり等々をもらった人に会い飲料可の温泉の水をもらう。昨日登った分出発しばらくは下り。その後けっこう急な登りが少し。峠の茶屋に無料で飲める三杯茶というものが。一杯飲むと三年、二杯飲むと六年、三杯飲むと死ぬまで長生きするという。死ぬまで長生き、というのは少しおかしい気がしつつも、売っていたまんじゅうを食べながら三杯飲んだ。八甲田山を見ながらひたすら下り青森市街へ。その少し郊外の三内丸山遺跡へ。敷地内を一人自転車で回る。周りと離れている世界。今なお発掘が行われている。青森駅に行き駅前商店街で弁当とりんごジュースを買い駅で食べる。駅の自販機大清水には青森産りんごジュースがあった。さすが青森。りんごのシロップ漬けを買う。駅近くのR7の終点へ。終点にはそれを示す石が立っていた。新潟から主に走ってきたR7がようやく終わった。が、それは同時にこれからのR4の始まりでもあった。R4は日本橋―青森の日本でもっとも長い国道。道脇に見える700をこえる数字。野辺地を目指しR4を走る。
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台風は夜中に過ぎ、やや風はあるものの朝には晴れていた。宿を出るとき素泊まり4500円のところを4000円にまけてもらい、そのうえおにぎりをもらう。R4を外れ六戸、五戸を通り八戸へ。八戸駅の店で昼食に。駅のポストの上にはウミネコの像があった。R4に戻りゆっくりと道の駅さんのへへ。りんごチーズブッセとマルメロ(青森県南部地方原産の果実、飲用として用いられ美容・健康に効果があるとか)を買い休む。岩手県に入り二戸。R395
に入り猿越峠を越える。R340との交差点で冷麺セットを食べる。R340を南に行きキャンプ場へ手前の坂がやけにきつかった。夜ににわか雨が降り目が覚める。テントにはつらい。 |
数が書かれていないのは自分で数えるシステム(マッチ棒で)にしたからです。碗を積み上げて数えるおなじみのものはさらに料金がかかるのでやりませんでした。 ロシア札 |
キャンプ場脇の岩手名水20選の水を汲み出発。九戸入り。日曜ということもあり実に静かな村。県道5号に入り小倉トンネルを抜けると一戸。これで一〜九戸全制覇!(四戸はない) そしてR4に入るが単調な登り坂が続きやる気が出ない。それでもR4最高地点(458m)を越えるとペースは上がり一気に進む。盛岡手前の玉山村で石川啄木歌碑を見る。ローソンに入りクーポンをもらいダイエーの優勝を知る。うーん世間から遠ざかっているなあ。駅名の横に啄木の文字があるもりおか駅。10時から何も食べず着いたのは4時。駅の向かいの東屋というわんこそば屋へ。わんこそば15杯=1人前、男性平均50〜60杯。私一人に一人の店員がついたためテンポが速い。77杯を食べ成人男性として平均は越える。しかしこの店の最高記録は男性413杯、女性470杯(女性の方が多い!)だとか。その後駅の中を見て回るが満腹で何も買う気がしない。結局この日はこの後何も食べなかった。満腹でゆっくり進んでいるとママチャリに乗っているおじさんに会い、一緒に道の駅石鳥谷へ行き今夜はここで休むことに。このおじさん59歳、リストラに遭い、なんとなくママチャリで東京から青森(奥さんの墓があるらしい)、北海道(親戚があちこちにいるらしい)まで行き、さらには漁船でロシアに渡ったとか。すごい。日本に戻ったけど換金できなかった、ということでロシアのお金を一枚もらう。自転車はパンクしたらすぐに買い換えるという方法ですでに5台目、東京まで戻ったらお金がもらえるからがんばっているとのこと。見たところ寝袋もテントも持っていなかったので寝れるのかを聞くと、レインコートを着て、昼間買っておいたビールとウイスキーを飲んで寝るとのこと。こんな感じでいろいろと話をして楽しかった。以前合流の約束をした植木からこの日初めて連絡が。横浜発で一日で福島県に入ったらしい。見事な走りっぷりだ。 |
おじさんは先に出発。まんじゅうだけ食べて出たものの何か食べたくなり、サンクスでパンを買い、その後午前中だけでねぎラーメン、マック、ローソンに。平泉に行き中尊寺散策。あちこちに賽銭箱とおみくじがあるのは納得いかない。右下の写真のような絵馬を発見する。売店でかもめの玉子(お菓子)とずんだもちを食べてから近くの厳美渓へ。岩々の間を急流が流れる。だんごを食べる。R342に入り松島を目指す。途中で暗くなる。植木から電話をもらい今どこにいるか聞かれるが辺りは暗く、よくわからない。しばらく行くと宮城県の看板が。県境を走っていたわけで、そりゃ暗いわけだ。宮城県に入ってすぐのみろく草庵で延命そばを食べる。近くに休むところがなく道の駅米山に着いたのは8時半だった。 | 中尊寺 厳美渓 |
金色堂 お前には無理! |
松島 |
R346で松島まで一直線。松島はちょっと観光地化されすぎている感があった。パノラマラインに行こうとしたが、見たらえぐかったのでやめる。R45を走り仙台へ。仙台駅レストラン街で仙台名物膳(ご飯、笹かま、牛タン、長なす漬け、白石うーめん)を食べる。これには満足。それからそういえば行ってなかった山形市へ。R48全制覇。山形市内の2600円の健康ランドに泊まる。翌日の朝のために夕食はどらやき一個ですます。 |
7時から8時半まで朝食バイキング800円。一人1時間以上食べ続ける。腹が痛いー。そんなところに植木から電話が、現況を伝え、福島駅で合流することに。ゆっくりゆっくり山形駅へ。さくらんぼとさくらんぼわいん(合宿持込)を買う。福島までずっとR13.昼食は米沢牛をあきらめ米沢ラーメンに。県境に近づくにつれトンネルが多くなる。県境を越え福島県に入るとすぐに終日片側15分待ちの看板が。自転車を止められる。自転車は通行不可で、軽トラックの荷台に自転車を載せ、自分は助手席に乗ってトンネルを通過。こういうこともあり植木との約束の時間に遅れる。アベレージ30くらいで急いで下る。使い捨てコンタクトが片方外れるがとばす。市街地に入ってもとばす。約束の時間に遅れること約1時間、ようやく駅に到、植木と合流。ツーリングを始め実に11日目にして知っている顔に会う。レストランで大いに語り合い、大いに食べ、道の駅安達に着いたときには日が変わっていた。24時間利用できる休憩室があり、しかも横にコンビニまであるとてもよいところだった。3日前道の駅石鳥谷で一緒したおじさんと再会。合宿はもうすぐだ。 | 県境付近 |
休憩室の朝は寒くいないのがいい。ついだらだらしてしまった。掲示板に「郡山ラーメン」なるものの情報があったのでそれを探しに行く。2人で走り出したのだがそこで自分の疲労を感じてしまう。植木ペースについて行くのがちょっとしんどかった。郡山までノンストップだったけど一人だったら絶対途中休憩とっているはず。郡山駅前でラーメン屋を探すものの、それらしきものは見つからなかった。そこでとりあえず駅内に入る。ここまで県名産品っを探すため東北各県の中心駅に寄って名産を探していたけど、福島駅は少し見ただけで、何も買っていなかったし。ただでお菓子を試食できたところがあったのでそこでまんじゅうを買う。そしたらジュースまで出してくれた。ここが有名な店「柏屋」だと知るのは後のこと・・・。それだけでは足りないので駅弁を見て、右のような弁当を買う。これを植木と2人で食べる。福島の名産は桃以外に何があるだろう?と迷っていたが、これを食べだいぶ押さえた気持ちになる。ついでに駅前で抹茶ソフトも食べた。
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