入場料2000円と高かったので入らず 潮岬 |
6時半に起きる。買っておいた朝飯を食べているとコーヒーをもらう。見送られて出発。昨日の雨でフィルムがだめになったのでフィルムを買おうと熊野市駅前の写真屋へ。店の前で止まろうとして…やってしまった初の立ちごけ。店の人にも見られてしまった。それでもそこで買う。コインランドリーに入りぬれた物を洗濯、乾燥。美しい七里御浜を横目に日本一小さい村鵜殿村を通過し和歌山県新宮入り。早速めはり寿司をいただく。目を張るような大きさ(名前の由来)と味に満足。南下し鯨の町太地へ。鯨丼を食べる。さらに南下し海岸に出る。左から海風を感じながら石切岩・橋杭岩を通過し本州最南端の町串本町へ。ここから国道を外れアップダウンを繰り返し進むこと7k、そこに潮岬はあった。目の前に広がる太平洋。そこに独り立った。風が強かった。ここに出たのが3時半。ここから白浜温泉を目指すことに…その距離にがく然。70k近くある。しかし自分の中で何かここにはこだわりがあったみたいで「閉まるのが9時半だからそれまでに着けばいい」などと考えてしまう。走った。とにかく走った。やはり日は暮れる。それでも7時半には温泉街手前10k地点まで来た。そこで夕食。カウンターに座ったら店の人からいろいろ聞かれた。ここで温泉についての情報を聞く。そして温泉街へ。店で薦められた温泉はマップルによるともう閉まっているはずだったのだが…開いていた。着いたのは9時前、終了時間が10時だから余裕で入れると思ったのだが…この温泉、とにかく広い。結局全部回れなかった。それでも露天風呂初体験もあり満足。営業終了直前まで温泉に入った後は…無人駅探し。途中のローソンで「関西1週間」を立ち読みし和歌山ラーメンの「井出商店」の場所を確認。駅に着いたのは11時半を過ぎたころ。やりたくなかったけどやってしまった1日の距離の最高記録更新。駅は窓がなく寒かった。 | |
3月18日 和歌山ラーメンまで100k 130k
昨日読んだ「関西一週間」で井出商店の開店は午後3時と知った。というわけで3時前につかなくては。行列に巻き込まれたくない。しかもこの日は土曜、遅れたらやばいのは目に見えていた。始発電車が6時過ぎに来たのもあって今日は6時40分にもう出発。和歌山市までは100k。少し急ぐ必要があった。町の境がちょっとした峠になっているところが多かった。あちこちでみかんの路上販売を見た。けど荷物になると思い結局買わなかった。8時半にローソンに入ってから何も食べずに和歌山市入り。早速「井出商店」へ。着いたのは2時40分で店の前にいたのは2・3人ほど。後は3時まで待つだけ…と思ったらすでに店は開いていたようで…中から人が出てきた。ほんの少し待っただけで中には入れた。特製大盛り中華そばを頼む。おいしかったので大盛りなのにつゆまで全部飲んでしまった。それから和歌山駅に行き合宿に持ち込み用の梅酒探し。棚の前でどれにしようか迷っていると試飲できるとのこと。薦められたものを実際味わい合宿に持ち込みに。駅においてあった時刻表でフェリーの時間を確認。そのあと駅の売店をうろうろしていると後ろから女性に声をかけられる。「外においてある自転車はあなたのですか」と。駅においてあるフル装備の自転車はたしかにめだっただろう。さらにリュックにライトを付けていたので声をかけられたのだろう。その人は山形大学のサイクリング部の人で今はこちらに帰っているとのこと。今まで北海道・九州などに行ったそうで…ということは野宿?か聞いてみるとやはり野宿で回っているようで(駅寝同好会をつくっているといっていた)なかなかつよい人のようだ。合宿後尾道から京都方面まで走る予定であることを言うと「その辺は道がないでしょう」…たしかにそうです、はい。和歌山城を見て和歌山港へ。ここからフェリーで徳島に渡ることに。自転車運賃が500円だったので輪行はせず。車がすべてフェリーに入った後ひとり自転車を乗せる。徳島まで2時間ほどの休息。駅で買ったバッテラを食べる。寝ようとしたけど寝られなかった。徳島港に着いたときにはもう真っ暗になっていた。徳島駅に行くが駅の売店はすでに閉まっていた。駅周辺のコンビニに入り徳島ラーメンの店を探すが…見つからない。 |
和歌山城 |
周辺の売店でおみやげ用のラーメンは売っているのに。仕方ないので徳島ラーメンをあきらめる。飲み物「ザ・すだち」(合宿に持ち込んだ)を買った後駅周辺の店で「巡礼うどんセット」というのをたのむ。うどんにはわかめとうめぼしとちくわが入っていて(わかめとちくわが名産)それにわかめのおにぎりと酢の物(わかめも入っている)がついていた。またメニューに「すだち酎」があったのでそれもたのむ。…で、このあと野宿地探し。飲んだ後はゆっくり移動。途中に徳島ラーメンとのぼりがでている店を見つけるが、名前が「ラーメン東大」だったのでやめる。そして着いた無人駅。待合室がない…改札がない…きっぷ売り場がない…ホームにいすが並んでいるだけ。寝相が悪い人だと線路に落ちてしまう。11時過ぎの最終電車を見送ってから並んでいるいすの上で眠りにつく。壁が一ヶ所にあるだけだから寒い寒い。 |
始発電車が来たが乗る人も降りる人もいない。鳴門海峡大橋を見に行く。少し進むと雨が降ってきた。そして…ひざが痛い。スピードが出ない、平地なのに。ちょくちょく休みながら進む。橋のふもとの施設に入り長いエスカレーターをのぼり展望台へ。近くに見える淡路島。こんなに近いのに行けないのが残念。うずしおを見るための干潮・満潮の時間が書いてあったが残念ながら見えず。鳴門に来たので鳴門金時。10kほどのアップダウンのあとR11に出て海岸部を進む。道は平坦なのだがゆっくり進む。香川県に入ったところでおみやげ・お食事の看板を見つけそこに入る。てっきり讃岐うどんが食べられると思ったのにそこにはそれはなく、あるのは海産物のものばかり。よくみたらいけす料理の店だった。頼んだのは浜天定食。えび2本と何か忘れたけど魚、それとのり、野菜のてんぷら。それに焼き魚。そういえば初日からずっと海のそばを走ってきたのに海産物を食べてなかった。瀬戸内の海の幸を味わえて満足。津田の松原などを通り高松へ。電柱広告で何回か見た、かな泉といううどん屋へ。かまあげうどんを食べる。そして高松。そごうがここにあることにびっくり。高松駅の売店でぶどうもちとひょうげ豆(いずれも合宿持ち込み)。タウンページで調べてコインランドリーへ。温泉はどこかにないか再び調べるとマップルにものっている四国健康村が24時間営業だと知る。場所は瀬戸大橋のふもと、ちょうどこれから向かうところだ。洗濯が終わるころには雨もやんだ。ここを出たのが9時過ぎ。途中無人駅を探したが予讃線は12時近くまで電車が走っているのもありやはりこの四国健康村に行くことに決定。行くこと20数キロ、着いたのは日が変わる直前だった。昼間雨でぬれた体を洗い温める、塩サウナというものがあった。あとここに薬膳の湯というのがあり、自分の体の弱っているところを刺激するというもの。なんとなく効果がありそうだけど…おすすめしません、これは。入ればわかります。仮眠室のベッドは埋まっていて仕方なく床で寝る。何でここまできて床で寝なきゃならないのか。疲労と思ったが結局ゆっくりと(アベレージ14くらい)100キロ以上走ってしまった。温泉で疲れがとれますように。 | 鳴門海峡 |
ゴールドタワー |
秋に泊まった健康ランドと同じように朝食バイキングがあることを期待したがなくて残念。近くにあったゴールドタワーを見てから道の駅瀬戸大橋記念公園へ。橋は大きい。対岸が見える。公園の高台から見えた海、そしてそこにかかっている橋は美しかった。ここを渡れないのが残念。近くには橋の建設に使われた機械・車が保存されてあった。今日の目的地は高知。暗くなる前に四国山地を越えなければならない。かまど(お菓子)を売っている店を見つけたので入って買う。R438にでてそれから高松と高知を結ぶR32へ。道の駅もみの木パークでざるうどん。レジの横で彼岸団子発見。もうこんな時期になっていた。思わず買う。のりのついた団子を初めて見る。ここを出たのが11時半、高知まで100数キロ。果たして抜けられるか。 |
しかし昨日温泉で休んだせいか思ったより足は進む。とても暖かい日だった。猪の鼻峠を越えて徳島入り。結局この日はこの後急な登りはなかった。祖谷(いや)そばを食べる。めんが短い。大歩危(おおぼけ)、小歩危(こぼけ)を突破。歩道は谷側にあり地名の意味を実感。こりゃ落ちたら死ぬ。しばらくずっと右手に山、左手に谷、R32に土讃線が平行している状態、店もなく。高知県に入ってもこの状況は続く。また四国は高速道も含め道の整備が遅れているのだと感じる。根曳峠をぎりぎり明るいうちに越える。その後道端にエンジンブレーキを使うよう書いてある急坂が6.1キロ続き道の駅南国で日は暮れる。すでに閉まっていて何もなかったのでやはり高知市まで行くことに。 | 瀬戸大橋 |
大歩危小歩危 |
真っ暗な直線バイパスを進み高知駅へ。駅前を路面電車が走っている。高知駅、改札の近くに喜多方ラーメンの店があるのに参った。売店でいもけんぴ(持ちこみ)と筏ようかんを買う。そのあと店を探しかつおのたたきにありつく。ここで食べてわかった。本当のかつおのたたきの味が。おいしかった。高知駅近くの宿をタウンページで調べ地図を頼りに行こうとするも見つからず、めんどくさくなったので無人駅探し。5・6キロでたどり着く。この日泊まった駅は県道のすぐそばにあるのに静かでよかった。11時にはさすがにもう電車は走ってなかった。この駅は高知大の近く、起こされてどこの大学か聞かれたら高知大といえばいいや、と思い寝る。 |
しまなみ海道にて