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3月11日 久米島

 泊港までは30分もかからず移動。出航は9時半だから朝もらくらく。乗船後はさっさと横になる。起きたのは2時間後、フェリーは途中の渡名喜島に停泊。この日は晴天。クジラでもでないかな?なんて期待しながら時々デッキに出てみる。そして久米島に近づいていくのを感じる。とりあえず港で地図入手。フェリーは1日1便なので待合室はすぐに静かに。

渡名喜島港

久米島

久米島

イーフビーチ
 日が出ていて暖かいかな?と思ったが風がありそれほどでもない。最初に向かったのは久米島自然文化センター。島固有の動植物の紹介などあるのだが「久米島ゴキブリ」がやはりインパクトがあると思う(これだけではあんまりなのでフォロー:一般的には"久米島ホタル"ですね、島内にはホタル館もあります)。ほか久米島の成り立ちの説明や久米島紬の展示があった。図書館には沖縄に関する書物がたくさんあり、私は沖縄のことわざの本を手にとったりした。そこを出てからは島の西側、日本の渚100選にもなっているイーフビーチに向かった。ずっと続く砂浜、そして海が美しい。ここで野宿を考えていたのだが時間がけっこうあった(島が想像より小さかったため)ので、島の南に行ってみる。キャンプ場があったがまだシーズンではないらしくひっそりしている。そこから遊歩道が伸びていたので散策する。
        
島尻崎の遊歩道より

畳石
 そして戻ったがそれでも時間があったので畳石を見に行く。遠浅の海岸、敷き詰められた石、そして沈みゆく夕日がいい感じ。しかし沖縄オフや昨日の夜を思うと1人でいることに寂しさを感じた。だからなんとなく居酒屋に入る。カウンターで店の人と話すことを期待したのだがその店はそういう雰囲気ではなく残念。それでも沖縄そばサラダや島豆腐のステーキといった独特のメニューを味わう。野宿はイーフビーチの東屋を予定していたのだが人が集まって何か(バーベキューかな?)やっているような感じだったのでそこを離れる。ビーチ駐車場の一角にテント。集落のそばであったりするのだが島は静かです。

沖縄そばサラダ

島豆腐のステーキ

3月12日 なんか奥が深い島


真樹のチュラフクギ
 起きて最初に向かったのは那覇城跡、ちょっとした展望地です。下って島一周道路にでればチュラ福木はすぐ目に入る(写真のように道路の中央に木々が残っているのです)。宇根のソテツは有料だったのでパスして(他にもソテツ見れるところあるしね)、昨日畳石を見に行った時間には閉まっていたウミガメ館に入る。入ると浦島太郎が喋りだすのには驚くと思う。館内ウミガメの説明はもちろんいいのだが、館長自ら保護活動と調査のため海外に行きそのレポートを展示しているあたりに好感がもてた。館内出てからは再び畳石を見に海に下りてみる。

久米島ウミガメ館

宇江城跡より
 夏の間のみ本島からの高速船が泊まる真泊港周辺は今は静か。海沿いの道を小学校のところで曲がって一周道路に戻る。島の北側は登りとなる。そこから脇道をさらに登って進めば島内一の高所、宇江城跡にたどり着く。島が一望でき、また"はての浜"周辺が珊瑚礁で囲まれているのがわかる。この城跡の石垣に登ってはならないとわかったのは降りてからであった・・・。日が出て暑いので比屋場バンタまで戻ったらそこにあった売店でブルーシールのバニラアイスを食べた。そのちょっと先、今度は海へ下る脇道、1kmほどで海に出る。本当にこの辺にあるのか?という感じの場所に"熱帯魚の家"はあった。こんな浅い岩場にいるのがめずらしい。そこから堤防沿いの道を進んでみたが行き止まりの引き返し。久米島の久米仙工場はまだ走る予定だったので行きませんでした。工事中の具志川城跡を過ぎればミーフガーがある。付近には案内がなかったので最初どこがそれなのかわからなかった。
        
熱帯魚の家

ミーフガー

おばけ坂
 おばけ坂は平坦or下りに見えるのですが実は登りであるという坂です(写真じゃわかりにくいと思いますが)。そしてこのあとなかしょうさんから聞いていた謎スポット、ヤジャーガマを探す。観光地図には載っていないがおおまかの位置は事前に調べ知っていたので適当にその辺に向かうと案内板を発見、たどり着く。猛犬がほえてくる。先に向かおうとすると受付の人が来て入場料をとられる。そして中へ。とりあえず中に明かりがあることにほっとした(先に行った糸球壕は真っ暗だったもんで)。といっても普通の電球なのであまり明るくはない。洞窟の高さがそれほどでもなく身の近くまで鍾乳石が伸びている。洞窟内は特定の見るべきスポットがないのが物足りないかもしれない。15分くらいで終点に。腰よりちょっと上くらいの高さに鉄パイプあり行き止まりになっている。しかしその先には出口らしい光があり、また乗り越えられない高さでもないので乗り越えて進む。すぐに地上の開けたところに出た。そこには※◆%#が転がっていて・・・自然文化センターセンターではここのことを"ヤジャーガマ遺跡"と表記していましたが・・・棒状のものだけでなく丸っこいものがあり・・・体が一気に冷える。引き返し改めて入口を見ると"主洞"とあったので他にも洞穴があるのかと近くを探すと、行き止まりで入れない小さな穴の底にも※◆%#が…。

ヤジャーガマ内

五枝の松
 空港近くのシンリバーマビーチに行く。泳ぐとしたら今日が最後、天気がよかったから期待したけどやはりちょっと冷たい。足をつけるにとどまった。夜はこの付近にテントを張ろうとしていたのだがなんか虫が多い。やめる。五枝の松を見てから市街地へ。最後の夜だからなんか店には行って食べようと思ったけどスーパーでお惣菜が安く売っていたので自炊に。ソーミンチャンプルーやチャンプルーなどを買う。翌日の朝のことを思い港近くに出てみる。広い公園がある。そこにはステージがある。その脇にいたら寄ってくる方々が。琉大生のライダー達と夜を過ごすことになった。彼らは皆ないちゃー。沖縄の変わっている点などないちゃー的視点で話してみました。

3月13日 別れ

 港の前の公園なので朝は楽。7時前に目が覚めた。その後公園の管理人みたいな人が来たが夜が明けてだったら注意もあっさりですむ。昨日買い忘れ酔い止めがないまま船に乗るのはちょっと不安だったが問題なかった。琉大生達も同じフェリーだったので話すこともあったし。2時前に泊港着。帰りの飛行機は8時台。時間をつぶすべく国際通りに。昼食は公設市場で渋くにんじんシリシリー(にんじんと卵炒め)。ついでにもう一品と思ったらあやうくご飯とみそ汁が2つ出て来るところだった・・・あぶないあぶない。さらに国際通りの裏通りで大東(島)そばと大東寿司を食べる。お腹が満たされてからはおきなわ屋、HabuBox、お菓子のポルシェなどでおみやげ購入。それがすんだらサンエーに行きさんぴん茶を入手。そして独特の雰囲気漂う琉球珈琲館で"山原バンバン"(沖縄ローカル漫画)読みながら泡盛焙煎珈琲とケーキのセットを味わう・・・そんなこんなで時刻は6時を回りあっという間に時間はつぶれた。後ろ髪引かれる思いで空港に。空港に近づくにつれ雨が降り出した。それがまた寂しさを誘う。そして日が暮れる。暗くなった中空港へ。今回はフェリーで本部から入ったから空港は旅の起点を兼ねずただの終点である。那覇市街の明かりの中飛行機は飛び立ち、やがて暗い空へ・・・過去2回の旅において沖縄は通過点(その後ツーリングが続いた)、いつでも旅が終わるときは寂しいものである。5℃の寒い東京

 あちこち回っている私、たいていは一期一会の気持ちで向かっているのですが・・・行きたくなったらまた行くでしょう。沖縄に。

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