全県制覇

もともとは軽い気持ちで始めた自転車、そしてツーリング。能登半島〜新潟の2泊3日の初ツーリングを経た後、初めてのロングツーリングの舞台となった東北。その際は「まずは身近な所を」・「地域制覇」ということで日本海側を北上し太平洋側を南下し東北制覇。その次のツーリングでは近畿制覇・四国制覇を達成する。そして北海道沖縄・・・と行くうちに次第とそれは現れ、現実味を帯びてきた。そして・・・それに向けて突っ走った・・・。

「全国制覇」という記録にこだわった?
全国各地、地域のいろいろなものを知りたかった?
新しいものを見たかった?
走る目的が欲しかった?
地方の名産を食べまくりたかった?(笑)

・・・どれもまた答えでしょう。


全県制覇してから・・・

 さまざまな文化を経験することで、価値観が多様化した気がする。あるところでは当たり前のことが他の地域ではそうでなかったりする。かといってこの場合、後者を異質なものと単純に考えられるものではない。その地域においてはそれが「当たり前」なのだから・・・。自分の持っていた視野が狭かったと感じることがたびたびあった。常識が他方では非常識だったりする。それがおもしろかったりするのですが。

 行ったその地に対しもっと深く知りたい、という気持ちで雑学本をいろいろ読むようになりました。方言・統計データ・独特の習慣などいろいろと。

 各地の社会問題に関心をもつようになりました。北は北方領土問題から南は米軍基地問題までいろいろ感じてきました。国道2号線の明石の歩道橋の下なども通りました。「全国制覇図」を作成している私にとっては、「市町村合併」の動向が気になったりします(一概に「数うんぬん」だけではなくてね)。

 とかく初対面の人に出身地を聞くようになりました。「○○県」と相手が答えたら「○○の何処ですか?」と聞くのがわたし流。滋賀を「びわ湖」、鳥取を「砂丘」のひと言では終わらせない性格です(笑)

全県制覇、自転車の場合多くは「記念として2ヵ月くらい一気に回る」スタイルであり、私のような「数回に分断」で、しかも「全県制覇後も走る」のはどちらかといえば少ないでしょう。私も制覇目前には「制覇してしまったら関心が落ち旅行しなくなるかも・・・」と思ったりもしました。しかしそんなことは全然なく、その後も好き勝手にあちこちに行っているのでした(笑)

海外は?

 ↑よく聞かれることです。結論から言いますと考えていません。安全上のことに加えて、海外だと自由に動ける範囲がどうしても狭まってしまうこと、そしてスタートとゴールの間の「過程」をいまいち楽しめないような気がして・・・。海外の観光地はあまり知らないものがありますし、また下調べをしっかりしなければならない、というのは私のスタイルには合わないのです。適当に走って、適当におもしろそうなものを探し、適当に寝る。国内だからできるこのスタイルが私は好きなのです。

何故自転車か?

 ↑これもまたよく聞かれることです。
徒歩だと・・・時間がかかりすぎる。
鉄道だと・・・移動時間を持て余してしまう、行けるところが限られてしまう。
↑これらはわりと納得の得られやすい回答でしょう。

 それでは何故原付・バイクでないか?

・遠く(北海道・九州など)に行く場合、飛行機・鉄道が移動手段として使えず、フェリー以外では目的地までずっと走らないといけない。
・そもそも買うのにお金がかかる。
・自転車は幼い頃から乗っていて馴染んでいる。
                        といったところでしょうか・
 しかし自転車でなく原付・バイクを選ぶ人の理由の多くは
 疲れないから
           でしょう。

 たしかに実際疲れます(笑) しかしそこに充実感があるから私は自転車を選んでいると思います。「自分の足で回る」ということはたびたび感じることです。それと「自転車のスピードの視点」が私は好きなのです。他の移動手段では気付かないものに気付いたりするこのスピードが。

HPを開設して・・・

 「どこかへ旅行してみたい」と思う人は多い。しかし「準備が面倒」ということで、結局どこにもいかないという人もまたけっこういたりします。旅行記が旅行する人の動機付けになれば幸いです。

 交通網や情報網の発達で各地の距離は縮まったといえますが、文化的側面に関してはまだ地域性が残るものが多い。HPを通し各地の様子を伝えられれば・・・と思います。