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8月30日 三途の川を越えて・・・


ここで野宿でした

尻屋崎付近

寒立馬(かんだちめ)

尻屋崎灯台

本州最涯地尻屋崎

最涯の地

尻屋崎より恐山を望む
 ゆっくり寝袋から出て時間を待つ。ゲートの前には何故か軽トラが何台か来ている。7時開門。木々の向こうに海、そして白亜の灯台が現れる。その周りには肉用馬である寒立馬(かんだちめ)が放牧されている。道路には柵がない。同じような環境である与那国島の東崎や宮崎県の都井岬を思い出さずにはいられなかった。灯台の前には売店が一つあるだけ、それも今は閉まっている。そんなところに朝早くからいるのは私とライダーだけであった。そのライダーの話だと大間崎の景色はよさげなので期待して向かうこととする。昨日の道をピストン、そしてむつ市街を経由し恐山へ向かう。

恐山入り口

湖に出る

三途の川

荒涼とした世界

極楽浜

賽の河原

展望台より
 
薬研渓流

薬研渓流

ヒバ林と森林鉄道跡

海岸沿い 大間崎が見える
 むつ市街から恐山まではほんの10キロ程度なのだが急に山の中に入る。ちょっと急なところもある。途中湧水があったのだが私がそこに着く直前に観光バスがそこに停まったのでパス。道は下りになり湖に出て三途の川(実際あることにびっくり)を越えて恐山。門をくぐった先にある世界は二酸化硫黄臭がする地は荒涼としている・・・夏であるのにここは寒い感じだ。賽の河原・・・無機的に積み重ねられた石が寂しい。その先には極楽浜というところがあったりする。敷地内は無理矢理「○○地獄」と名付けているところもあるもののけっこう広い。巡るのには1時間ほどかかった。ちなみに寺に泊まることもできます。駐車場のところにある売店での食事はちょっと高めだったのでそのまま出て下る・・・つもりだったが先の道は登りであった。昨日買った「南部せんべい」を食べ腹を満たしつつ行く。軽い・安い・食べやすい・・・「南部せんべい」をけっこう気に入る。これは保存食としていいや。やがて下り分岐。そこから2キロほどのところに温泉があるらしい。登りでないのでちょっと行ってみる。渓流沿いの道を行ってたどり着いた奥薬研(やげん)温泉には無料の露天風呂。これまでの疲れを癒す。近くには売店やキャンプ場もある。そして渓流に沿って遊歩道がある。たまに自転車を降りて歩いてみたりしながら道を進む。そして国道に出る。海沿いの道は次第に大間崎が見えてくる。

本州最北端大間崎 奥に見えるのは無人の弁天島

豪快な大間崎丼
 5時過ぎに本州最北端大間崎到着! その沖には灯台のある弁天島、さらに津軽海峡の遥か彼方には北海道が・・・。辺りには店が並びなんだか宗谷岬を彷彿させるものがある。早速本州最北端の証を店で手に入れてからまっぷる掲載の大間崎丼の店へ。閉まっている様子であったが私が近づき中の様子を伺うと中から声をかけられる。なんでも毎日夕方に一回人が途切れる時間帯があり、仕入れと休憩のため一度閉めるのだとか。で、大間崎丼。イカとホタテを煮て味付けしたボリュームあるものでした。私と同じようにまっぷるを見てくる人はけっこういるようで大間の地図、北海道の地図(今回は行かなかったが)、最北端の店の名刺をもらう。食べていると外にチャリダーを発見、入ってきた。彼は2,3週間ほど前に実家のある京都を出て、今日は三沢から200キロ走ってきたという私以上の走りっぷりであった。そんな彼と語り合うのであった。店の裏にはテント場がある。そこに泊まるつもりだったが店のおばさん曰く「炊事場で寝ればいいさ」。行ってみるとけっこうきれいでしかもテーブル・椅子やプラグ(←これ重要)がある。いったんそこに荷物を置き、大間崎から日が沈んだ海を眺めてみたりする。漁船の明かりが漂う。遠くには函館の明かりが・・・。しかし岬は風が強い。早々に引き上げる。そこにはライダーがいて食事を勧められる。その先には大量のイカ焼きとイカ刺しが・・・安いから買って自分で調理したものの食べ切れなくて私を呼んだらしい。ありがたくいただく。そのうちさっき店で会い温泉に行っていたチャリダーが戻ってきて3人で話す。ライダーは札幌の人でありチャリダーも私も北海道に行ったことがあるので自然に話題はそっちの方へ。その中でセイコーマートの話になったのだが、チャリダーの彼はセイコーマートの本社見学をしてきたという・・・私もしてみたいぞ。

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