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9月1日 龍飛岬 北のはずれ


朝の高野崎

青函トンネル入り口
 ひなびた漁村を繋ぐ道を北上していく。交通量は少ない。今別には青函トンネルの青森側の入り口がある。津軽半島最北の町三厩(みんまや)村からは夏のみ北海道行きのフェリーが出ているのだが、それも昨日で終わりひっそりとしている。海沿いの道は意外と平坦であった。
 

龍飛崎

最後1キロはこれくらい急

風力発電が盛ん

階段国道

濃霧発生
漁港から龍飛崎に至る1キロの道だけがひどく急であった。この区間は平行して日本唯一の「階段国道」があったりする。登った先の展望台には「津軽海峡 冬景色」の詞を刻んだ碑がある・・・オバちゃん達がその前で歌っている。灯台までは階段を登る。風が強い。うっすらと北海道が見える。果ての地に来たことを感じさせる。売店ではイカ焼きが100円で売られていた。ホントこの地域だとイカは安い。道の駅三厩には風力発電に関する展示の「ウインドパーク」と「青函トンネル記念館」がある。龍飛崎は年間平均風速が10m/sで風力発電が盛んなところでもある。私は行かなかったものの、「青函トンネル記念館」にはミニ鉄道がありそこから体験坑道を見学できるようになっている。JRの津軽海峡線でも見学用の海底駅があるが停まる本数が少ない。見学したい人はこちらが便利かもしれません。龍飛崎から日本海側に抜ける道は霧に注意の標識がある。岬では晴れていたものの、次第に視界が狭くなる。しかも勾配がけっこう急であったりする。疲れる。そのうち視界は50mないほどに・・・道東に行ったときよりひどい。

峠の下りで

海鮮ラーメン
 
ミニ水族館
 展望台は何もなし。しかし下ると急に視界はよくなる・・・展望台付近が局地的に霧になっていたようだ。下ってすぐに道の駅小泊で海鮮ラーメン。えび・イカ・ホタテ・カニ・・・となかなか豪華。またここの道の駅にはミニ水族館もある。

中の島付近

十三湖大橋
 ここまでの3日が22℃くらいで涼しかったのにこの日は27℃まで上がり暑さを感じる。十三湖を通る道は海沿いの県道の方を選択。中の島付近にはシジミ料理の店が並ぶ。湖の展望はこの付近と十三湖大橋のところのみ。湖の展望を楽しむならそのまま国道を行った方がよかったかもしれない。 田園地帯を走る広域農道「こめ米ロード」(「こめまい」だとわかりがっかり)を快走し金木町まで行き、青森出身の代表的人物である太宰治の生家であり、記念館となっている「斜陽館」を見学。改めて独特の雰囲気をもった人だなあと感じたりする。そして作品が各国語に訳され広く読まれていることを知る。この斜陽館の向かいには津軽三味線会館なんてのもあったりするのだが、この日の実演は終わってしまっていたのでパス。併設の物産館には梅ソフトなんてものがあったのでそれを食べる。その後西へ。亀ヶ岡遺跡を見に行くがその展示施設である「縄文館」は閉まっていた(この日=月曜が定休日たとはその時はわかりませんでした)。近くの巨大な土偶のモニュメントを見るにとどまった。再び、しかしさっきとは別の「こめ米ロード」に出る。近くの海岸は砂丘が続いているようだがそれは見えない。R101に出るとすぐに道路沿いに温泉を発見。入ることにする。珍しいことにマッサージ機が無料、初めて使ってみる。温泉施設からも出入り可能なコンビニが併設されており食事調達も楽々。コンビニ弁当を温めるのもカップ麺のお湯を入れるのもらくらく。どうせ後は寝るだけ、ということでくつろぐ。そして日が暮れた後の暗い道を行くこととなる。国道なのだが街灯はない。歩道がないので白線のそばを走る・・・急に何かにぶつかり転倒する・・・現れた歩道の縁石に対応できなかった。(骨折などはなく)とりあえず動けるようなので自転車を起こし歩道へ移動。それから気付く・・・眼鏡がない! 探してみると幸い縁石のすぐそばであり、レンズが割れていることもなかったので助かった(私は視力が0.1以下なのでこれがないと非常に不便なのです)。ついでに道路に落ちていたものを回収。自転車のライトもテールライトもこわれてしまっていた。そして治療。とりあえず痛みのあるところ=顔の出血をタオルで拭く。けっこう出血しているらしい。自炊用に持っていたペットボトルの水を患部を流し、持っていた傷薬で消毒。しかしガーゼがない・・・自転車は問題なく動くようなのでゆっくり移動。事故現場は何もない暗いところであったが、道は市街地に向かっていたので店があることを期待。1キロもいかないうちにローソンを発見。そこでガーゼを調達。それを利用して処方。今回のツーリングに出る直前に「バトル・ロワイアル」の小説版を読み、敗血症の怖さを知っていたので処方には気を付けた。電車はもう無い。そこからちょっと移動して適当な公園を見つけそこで野宿。患部が地面に当たらないように仰向けになりとりあえず寝る。これからどうするか・・・明日起きてから考えよう・・・とりあえず動ければなんとかなるはず・・・。
十三湖大橋

斜陽館

亀ヶ岡遺跡にて

田園地帯の夕暮れ

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